近年、家庭教師を依頼する際、従来からある訪問型に加えてオンライン型が登場し、人気を集めています。
講師選択の自由度や授業時間を柔軟に指定できるなど、多くのメリットを持つオンライン家庭教師ですが、必ずしもすべてのお子さんに向いているとは限りません。
では、オンライン家庭教師に向いているのはどのような子なのでしょうか?
今回はオンライン家庭教師の概要やメリットを見たうえで、お子さんの性格やそれぞれのご家庭の事情などから、向き不向きを知るポイントをお伝えします。
オンライン家庭教師の概要と主なメリット
オンライン家庭教師とは、ZoomやSkype、Microsoft Teamsなどのツールを活用してオンライン上で行う家庭教師サービスです。
新型コロナウイルスの感染が拡大した際、直接的な接触を避けられるとして導入が進みましたが、感染拡大が一段落ついた現在においても需要は落ちていません。
その理由として考えられるのは、次のようなメリットがあるからでしょう。
・講師選択の幅が広い
従来の家庭教師の場合でも、講師と子どもの相性が良くなければ変更してもらうことは可能でした。
しかし、訪問しての授業となるため、変更したくても近隣に住んでいる講師のみといった制限があり、場合によっては合わないまま変更できないケースもありえたでしょう。
しかし、オンライン家庭教師の場合、訪問という制限がないため、子どもに合う講師を見つけるまで何度でも変更が可能です。
もちろん、サービスによっては限度もありますが、子どもに最適な講師を見つけられる可能性が高い点はオンライン家庭教師の大きなメリットといえるでしょう。
・訪問型では難しい時間の指定も可能
一般的な家庭教師の場合、利用側の都合や家庭教師側のサービスにもよりますが、深夜や早朝といった時間の授業は基本的にできません。
たとえば、夜11時から受けたい、朝5時から授業をしてほしいといった希望はまず叶えられないでしょう。
しかし、オンライン家庭教師であればそうした心配も必要ありません。
講師はインターネットがつながる環境とツールが使えるデバイスさえあれば、どこからでも授業ができるため、深夜や早朝の授業に対応することも可能です。
・自宅に招き入れる必要がない
講師を自宅に招き入れる必要がないのは、保護者の方にとって大きなメリットといえるでしょう。
部屋が散らかっていて他人には見せたくない、プライベートな環境に他人を入れたくないといった方にとってオンライン家庭教師は最適なサービスといえます。
・家庭教師を利用する費用を抑えられる
オンライン家庭教師は訪問がないため、講師に交通費を支払う必要がありません。
多くの場合、講師代と教材費は必要ですがそれ以外の費用はかからないため、家庭教師を安く利用できるのも保護者の方にとっては大きなメリットです。
オンライン家庭教師に向いている子と向いていない子の違い
さまざまなメリットを持つオンライン家庭教師ですが、すべての子どもに向いているかといえばそうではありません。
一般的な家庭教師のほうが良い結果につながる子どもも少なくないでしょう。
では、オンライン家庭教師に向いている子とはどういった子なのでしょう?
ここでは、主なポイントをお伝えします。
・近くに人がいると集中しにくい
勉強しているとき、近くに人がいると気が散ってしまう、つい話しかけてしまうなど集中力が持続しない子どもはオンライン家庭教師に向いているといえるでしょう。
また、対面でのコミュニケーションが苦手な子どももオンライン家庭教師向きです。目の前にいると上手く話すのは難しいですが、画面越しであれば比較的楽にコミュニケーションが取れるでしょう。
これに対し、一人になるとさぼってしまう、緊張感がなくなってしまうといった子どもは、一般的な家庭教師の方が向いています。
・自身で計画を立てて勉強を進められる
自身である程度、計画を立てて勉強を進められる子どもは、オンライン家庭教師向きといえます。
必要なときにだけ質問に答えたり、相談に乗ったりする形で授業を行えるため、スムーズに進めていけます。
逆にそばにつきっきりで、しっかりとしたサポートがないと勉強が進まない子どもは一般的な家庭教師向きです。
オンライン家庭教師を選択する際のポイントはお子さんの性格や特徴の理解
オンライン家庭教師のメリットは、講師や時間を自由に選びやすいといった、子どもにとってのものだけではありません。
自宅に招く必要がない、費用を抑えられるなど保護者の方にとってもメリットの大きなサービスです。
しかし、保護者のメリットだけでオンライン家庭教師を選んでしまうと、子どもにとってはマイナスになってしまう可能性も少なくありません。
特に一人では集中して勉強ができない、姿勢や態度などについてもしっかりと見てほしいといった場合は、一般的な家庭教師がおすすめです。
オンライン家庭教師と一般的な家庭教師のメリット、デメリット。
そしてお子さんの性格や特徴をしっかり理解したうえで選択をすることが成果を上げるポイントといえるでしょう。