家庭教師や塾を利用しているが思ったような成果が上がっていない、もしくはさらなる成績向上を目指したいという保護者やお子さんは少なくないでしょう。
そこで、家庭教師と塾の併用を検討しているものの、本当に併用に効果があるのかと不安になるケースも多いのではないでしょうか?今回は家庭教師と塾を併用することのメリット、デメリットを見つつ、効果的な活用方法、最終的な決断のポイントをお伝えします。
家庭教師と塾を併用するメリット
家庭教師と塾の併用を検討するのは多くの場合、塾だけでは成績が上がらない。塾の勉強に追いつけない。塾以外に自宅学習だけでは、宿題を消化できないなど、塾に通っているうえで課題が生じたケースが多いのではないでしょうか?
つまり、塾での勉強の補助として、家庭教師を併用したいというパターンです。そうした場合、次のようなメリットが考えられます。
お子さんの不安が解消される
塾や学校でついていけなくなってしまった場合や、宿題が間に合わなくなってしまった場合、それを自宅で一人で抱えてしまうのは、お子さんにとって大きな不安になり、成績下降の要因ともなりかねません。
家庭教師に依頼すれば、塾や学校の遅れ、宿題を一人で抱える不安がなくなるうえ、悩みを相談することも可能になります。
成績向上効果がある
塾や学校での勉強の遅れによる不安が解消されれば、それがお子さんの自信につながり、結果として、成績が向上する可能性が高まります。
逆に家庭教師だけをしていて、塾の併用を検討するケースとしては、集団で勉強することで刺激を得たほうがよいのではないか? 家庭教師だけでは足りないのではないかといった場合です。この場合、塾を併用するメリットとしては、次のようなものが挙げられます。
競争意識が生まれやすくなる
お子さんの性格にもよりますが、塾に通い集団で勉強することで競争意識が生まれ、より勉強に身が入る可能性があります。そうなれば家庭教師との勉強にも力が入り、相乗効果で成績向上が期待できます。
家庭教師と塾を併用するデメリット
お子さんの不安点が解消され、成績向上が実現すれば保護者のかたにとっても家庭教師と塾の併用はメリットが大きいとなりますが、デメリットがないわけではありません。具体的には次のような点が挙げられます。
経済的な負担が増加する
保護者のかたにとってのデメリットとして、もっとも大きいのが経済的な負担の増加です。塾、家庭教師のどちらかだけでも決して安いものではないため、それを併用するとなれば、経済的に大きな負担となってしまいます。
お子さんの負担も増加する
家庭教師と塾を週に何回利用するかにもよりますが、両方を併用するとなれば、お子さんにとっても大きな負担となります。併用で成績が大幅に向上すれば、まだやる気も継続しますが、それでも成績が上がらないと勉強自体のモチベーションが低下してしまう場合もありえるでしょう。
また、お子さんにとって、集団での競争を意識した勉強、家庭でのマンツーマンでの勉強、どちらかが性格的に合わないと、成績向上以前に勉強嫌いになってしまうケースもあるでしょう。
家庭教師、塾のどちらも中途半端になってしまう
家庭教師を利用している安心感から、塾での勉強に身が入りにくくなってしまう。逆に塾に通っているから、家庭教師との勉強には集中できず、遊んでしまうとなる可能性は少なくありません。
家庭教師と塾の併用を決断するうえでのポイント
家庭教師と塾の併用は、メリットも多くありますが、デメリットも少なくはありません。そこで、併用するかどうかを決断するためのポイントを紹介します。
現状の把握をする
家庭教師だけの利用で成績が向上していない場合、現在の家庭教師がお子さんと合っていない場合が考えられます。これは塾も同様で、塾の方針にお子さんの成長スピードが合っていなければ、当然、成績向上は見込めないでしょう。
成績が上がらないからといってすぐに家庭教師と塾の併用を検討するのではなく、まずはお子さんと話し合い、現状の把握をし、状況によっては家庭教師を変える、塾を変えるといった施策を検討しましょう。
お子さんの性格を見て決める
お子さんが集団のなかではなかなか質問をしたり、積極的な発言をしたりができない性格であれば、塾での勉強が負担になってしまう場合があります。また、競争意識の強い性格であれば、塾での勉強も向いていると考えてよいでしょう。
前者であれば、家庭教師と塾の併用は難しいですが、後者であれば併用によりさらなる成績向上も可能です。実際に勉強するのはお子さんですから、最終的にはお子さんと相談しつつ、性格を見極めて併用するかどうかの決断をするとよいでしょう。
まずは体験授業で適正を見るのもおすすめ
これまで、家庭教師しか経験したことがない。逆に塾しか経験していないといった場合、お子さんの性格を見たうえでも、なかなか最終決断は難しいかもしれません。
そうした際は、家庭教師でも塾でも体験授業を受けることをおすすめします。それにより、お子さんに適正があるかどうかを見極めれば、併用が可能かどうかが見えてくるでしょう。