将来、医学の道へ進みたいと考えた際、避けて通れないのが医学部受験です。医学部に進学しなければ、将来的に医学の道は絶たれてしまったといって間違いないでしょう。
しかも、一般的に医学部はほかの学部に比べ難関と言われ、相当の努力をしなければ合格をつかみ取ることはできません。そこで、重要になるのがいかに自分の弱点を見つけ出し、試験までに計画的に克服していけるかです。
今回は医学部を目指す学生が試験に合格するためにはどういった勉強方法が適しているのか、そしてそのためになぜ家庭教師がおすすめなのかについてお伝えします。
倍率が難易度とイコールではない理由
2020年2月、文部科学省が発表した「令和2年度国公立大学入学者選抜の確定志願状況及び2段階選抜実施状況(前期日程)について」によると、もっとも倍率が高い学部は上から見てみると…
- 薬・看護(5.4倍)
- 人文・社会(5.1倍)
- 医・歯(5倍)
となっています(その他(5.2倍)は除く)。
この結果を見ても分かるように、医学部はほかの学部に比べ、飛び抜けて倍率が高いわけではありません。もちろん、私立大で見ると100倍を超えている大学もありますが、そもそも誤解してはいけないのが、高倍率と高難易度は必ずしもイコールではない点です。
各大学や各学部の倍率を決めるのは偏差値や受験できる回数、受験前の時点で足切りがあるかどうか?など複数の要素がからんでいます。
つまり、偏差値が高いために最初から受験を諦める学生が多ければ、当然、倍率も下がります。
実際、「2020年度国立医学部医学科合格者平均成績ランキング(全統記述模試)」によると、平均の偏差値は66.28と決して低い数字ではありません。
そういった意味で、倍率だけを見て医学部は難関かそうではないかを決めるのは避けたほうがよいでしょう。自分が目指している大学の実際の偏差値、受験できる回数などさまざまな観点から見極める必要があります。
医学部を目指す学生が受験までにやるべきこととは?
では、実際に医学部を目指そうと思ったら、受験までに何をすべきなのでしょうか?
それは、自分が得意なものと不得意なものをしっかりと見分け、不得意な部分については徹底的に補強することです。
もちろん、これは医学部に限らず、どの学部であっても変わりません。しかし、前項でも説明したように医学部はほかの学部以上に高い学力が求められます。そのため、試験で1つのミスが致命傷となってしまうケースも珍しくありません。
そのため、試験までの期間を逆算し、どの時期に何を補強するかを綿密に立案して実行していく必要があります。その計画性や実行力がなければ、医学部合格は非常に困難になってしまうといえるでしょう。
医学部を目指す学生が家庭教師を利用するメリット
医学部に合格するための計画性や実行力。もちろん、受験生個人として持ち合わせている方は多いかもしれません。しかし、現時点ではそこまですべて一人で実現するのは難しいという方も少なくはないはずです。
そこで、ポイントはどういったサポートを活用するかです。具体的には、塾、医学部受験専用の予備校などが挙げられますが、そのなかでもおすすめなのは家庭教師です。なぜなら、家庭教師にはほかにはないメリットがあるからですが、そのメリットとは次のとおりです。
- 受験生個人の不得意分野、弱点にフォーカスしたスケジュール立案が可能
10人いれば10の不得意分野、弱点があり、塾や予備校ではどうしても最大公約数の補強になってしまいがちです。その点、家庭教師は、1対1で向き合えるため、自分だけのスケジュールを立て、それに沿って勉強を進めていけます。
- 受験生の理解度によって柔軟な対応が可能
受験でミスをしないためのポイントは、形だけでわかったつもりになるのではなく、深く理解し、自分の力に変えていくことです。塾や予備校は予め決められたスケジュールに沿って進められるため、全員が理解するまで待ってはくれません。
しかし、家庭教師であれば、どうしても理解できない箇所は時間をかけ、すぐに理解できる箇所は短縮してといった柔軟な対応が可能です。
マンツーマンでサポートしてくれる家庭教師の利用を
同じ受験生同士で競い合ったり、励まし合ったりしたほうが力がつきやすいといった考え方もあるかもしれません。もちろんそれも間違いではないでしょう。10人いれば10通りのやり方があり、人によって正解は異なります。
しかし、前述の通りに医学部はほかの学部に比べ、高い学力を求められています。そのため、塾や予備校の身近な仲間と切磋琢磨するよりも、1人で集中して弱点を1つずつ克服していくやり方のほうが医学部受験に関しては向いているといえます。
そういった意味でも、マンツーマンで弱点克服のサポートをしてくれる家庭教師の利用が医学部合格の近道になるといえるでしょう。