自宅での自主学習は学校や塾のようにタイムスケジュールが決められてはいません。
そのため、どうしてもサボってしまう、だらけてしまうといったことが起こりがちです。
そこで、重要なのが計画表ですが、作り方にはコツがあり、ただやみくもに作っても上手くはいかないでしょう。
今回は、自主学習において計画表を作るメリットを見つつ、上手に計画表を作るポイントをお伝えします。
自主学習で計画表を作るメリットとは?
自宅での自主学習において、計画表を作るのにはどのようなメリットは多々ありますが、そのなかでも主なものとしては次のような点が挙げられます。
やるべきことが明確になる
自主学習がなかなか上手くいかない理由の一つに、机に向かったものの何をすべきかがわからず、結局は何もしないといったことがあります。
しかし、計画表を作れば、今、何をすべきかが明確になります。
そのため、机に向かえばすぐに学習を始められるのです。
学習のムラがなくなる
計画を立てずに学習をすると、つい自分の得意なものばかりに手をつけてしまいがちです。
そのため、得意不得意ができやすくなり、不得意なものを避けるようになるため、より不得意になってしまいます。
しかし、計画表を作り、得意分野も不得意分野も分け隔てなくスケジューリングすれば、ムラができにくく、不得意教科もなくなる可能性が高まるでしょう。
計画表通りに学習を進められれば達成感を得られる
ただ目標もなく漠然と学習しているだけでは、どれだけ学習をしたとしてもなかなか達成感を得るのは難しいでしょう。
それに対し、まず目標を設定し、それを叶えるためにはどうすればよいかを考え計画表を作れば、上手くいった際に達成感を得られるようになります。
それが、次の目標に向かおうというモチベーションになり、自主学習を積極的にやるようになるきっかけにもなるでしょう。
規則正しい生活習慣が身に付きやすくなる
計画を作らないでいると、「テレビを見たら机に向かおう」「ゲームをやってから宿題をやろう」とダラダラしてしまいがちです。
結果、何もせずに一日を終えてしまうといったケースも少なくないでしょう。
しかし、自主学習の計画表を作るようになれば、学校から帰ってきたらまず机に向かうという一つの生活習慣が身に付きます。
それが結果として規則正しい生活習慣につながっていく可能性も高まるでしょう。
計画表を作っても上手くいなかい理由とは?
さまざまなメリットを持つ計画表ですが、作ったにもかかわらず上手くいなかいといったことも少なからずありえます。その理由は次のとおりです。
実現が難しい計画表を作ってしまう
あまりにすぐ終わってしまう計画表では意味がありませんが、到底、実現が無理な計画表を作っても、こなすことができずに結局は途中で挫折し、やらなくなってしまいます。
計画表を作ることが目的化してしまう
計画表を作っただけで学習した気になって満足してしまい、その後は何もしないというケースもよくある失敗例です。
失敗しない計画表を作る方法
前項で挙げた失敗例も踏まえ、どのような点に気をつければ効果的に学習できる計画表を作るのか、そのポイントを説明します。
最初は親がサポートする
基本的に計画表はお子さんが自主的に作ることが重要ですが、最初のうちはどのように作ればわからないため、保護者の方がサポートし、一緒に作っていくようにします。
ただし、これをやれ、あれをやれと押し付けるのではなく、「自主学習を行う教科が偏り過ぎてはいないか」「無理な計画を立てていないか」などを見るだけにすることがポイントです。
あくまでもサポートに徹しないとお子さんのやる気も削がれてしまいます。
目標、目的を明確にしたうえで計画表を作る
例えば、「テストで80点以上を取る」「成績表で3だった教科を4にする」など、具体的な目標を決め、それを実現するためには何をすればよいかを考え計画表を作ります。
何も目標がないと、計画表を作ることが目的化してしまうため、明確な数値目標を考えたうえで計画表を作りましょう。
きっちりと決め過ぎない
30分学習して5分休憩してまた30分学習するといった細かいスケジュールを立て過ぎてしまうと、時間通りにこなすことが主になってしまい、学習の効果が出にくくなります。
特に小学生の場合は、時間をきっちりと決めるよりも、「今日は国語のドリルを5ページやる」「学校で教わった計算を復習する」といった程度にし、きっちりと決め過ぎないようにするのも、無理なく継続していくためのポイントです。
もっとも重要なポイントは無理なく継続していける計画表の作成
計画表はその日に何をやるかで悩む必要がなくなり、スムーズに机に向かう習慣を作るうえで大きく役立ちます。
しかし、あまりきっちりと作り過ぎてしまうと計画表をこなすことが目的となってしまい、学習効果が身に付きにくくなるでしょう。
そこで、重要なポイントは、「あまり先の計画まで作らないこと(長くても1週間)」「目標を明確にすること」「細かい時間割まで作らないこと」です。
特に重要なのは無理なく継続してき、自主学習の習慣を作ることです。
保護者の方もしっかりとサポートし、積極的に自主学習できる環境を作っていきましょう。