お子さんが生まれたらすぐに小学校受験の準備を考える保護者のかたもいらっしゃるかもしれません。
しかし、基本的には幼稚園に入るぐらいから準備を始めるケースが多いのではないでしょうか?
小学校受験はまだお子さんが小さい時から準備をする必要があり、実際にはいつから何を始めればよいか非常に難しい問題です。
そこで、今回は小学校受験対策において親が何をいつから準備すればよいのか、塾と家庭教師のどちらがよいのかなどについてお伝えします。
小学校受験対策はいつから始めるのがよいのか?
小学校受験を考えた際、最初に悩むのはお子さんが何歳になったら受験対策を始めればよいのかでしょう。
小学校受験は中学や高校受験のようにペーパーテストがある学校もあれば、ペーパーテストがない学校もあります。
特にペーパーテストがない学校では、集団での作業や体操などを行い、その様子を観察する、絵画や工作をさせるほか、お子さんへの口頭質問、保護者面接など多様な試験が行われます。
このようなテストを受けるには、お子さんの普段の生活態度をしっかりと指導する、お子さんが何に興味を持っているかを把握しなくてはなりません。
生活態度は一朝一夕で変わるものではないため、できるだけ早い段階で正しい生活習慣を身に付けさせる必要があるでしょう。
また、ペーパーテストであっても、3~5歳ではまだ自主的に勉強しようという意思がないお子さんも少なくありません。
そうした意味で保護者の積極的な関与が必要になることから、これもまた、早くからの準備が必要といえます。
これらを踏まえ対策を始める時期は、お子さんの成長には個人差があるため一概には言えませんが、幼稚園に入ってからというのが一般的です。
ただし、しつけや勉強をする習慣を身に付けるのは幼稚園入園前から始めたほうがよいでしょう。
小学校受験で親と子はそれぞれどんな準備をすればよいのか?
小学校を受験すると決めたら、保護者とお子さんでそれぞれどういった準備をすればよいのでしょう?
・正しい生活習慣を覚えさせる
何歳から受験対策を始めるかにもよりますが、学校説明会や見学会は幼稚園の年中、春から秋にかけて行われます。
そのため、それ以前に準備をする場合、まずは正しい生活習慣を覚えさせることから始めます。
具体的には、「家のお手伝いをさせる」「自分の役割を決め徹底させる」「起きる時間、寝る時間を決め守らせる」などのほか、「食事のマナーや挨拶」「目上の人に対する態度」などが挙げられます。
面接で正しい言葉使いや保護者のかたとのやり取りから普段の生活態度はわかるので、ペーパーテストがある学校であっても、正しい生活習慣はしっかりと覚えさせましょう。
・「読み聞かせ」や「図画工作」を一緒に楽しむ
絵本の読み聞かせはお子さんの感情表現を豊かにさせる効果があるうえ、精神安定にもつながります。
また「図画工作」も創造力を育てるのにおすすめです。
ポイントはどちらも親子で楽しみながら行うことです。
一緒に本屋に行って好きな本を探したり、散歩で見た風景を絵で描いて見たり、お子さんだけではなく、保護者のかたも一緒になってやるとさらに高い効果が期待できます。
小学校受験対策は塾、家庭教師、どれが最適なのか?
幼稚園に入る前から準備を始め、同時にペーパーテスト対策も行っていきます。
対策本を本屋で購入し、保護者のかたが教える方法もありますが、常にお子さんについてあげられない状況ではそれも難しいでしょう。
そこで、小学校受験対策用の塾か家庭教師のどちらかを選択することになりますが、おすすめは家庭教師です。
塾の場合、集団での過ごし方やペーパーテスト対策には効果がありますが、家庭内でのお子さんとの接し方や、細かい生活面でのサポートとなると家に来て指導を行う家庭教師のほうに分があります。
中学・高校受験であれば、お子さんとの接し方や生活面のサポートはそれほど重要ではありませんが、小学校受験では、家庭内での過ごし方も重要なポイントです。
もちろん、そうしたサポートまでしてくれる塾もありますが、一般的には家庭教師のほうが細かいサポートが期待できます。
まず保護者のかたが意思を明確にし、準備はできるだけ早くから始めましょう
小学校受験はお子さんがまだ幼いことから、保護者のかたの意思がもっとも重要です。
保護者のかたの意思がはっきりしない状況でいると、しつけや親子のコミュニケーションにも良い影響が出ず、気がついたら幼稚園の年中になっていたといったケースも少なくありません。
まず、保護者のかたが小学校受験をするという意思を明確にします。
そのうえでできるだけ早い段階からお子さんにしつけをすると同時に勉強は楽しいものだというイメージを与えられることが重要です。
また、受験は正しい情報を入手することも重要なポイントです。
そうした意味でも専門家である塾や家庭教師を利用し、噂やデマに惑わされず正しい情報入手を心掛けるようにしましょう。